7の月7夜☽うかつな無神経

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母親たちが皮をなめしているそばの干し肉の棚で、子供たちが遊んでいました。それは暑い夏の日で、冷たい川の水はさぞかし恵みだったでしょうが、彼女たちにはやることがたくさんあったのです。女たちはおしゃべりしながら働いていました。けれど、大きすぎる歌声だけはそれに加わらず、ひとり豪語していました。

 

大きすぎる歌声は自分の家族を大げさに自慢し、その態度はほかの女たちを苛立たせていました。自分の言葉が他人を見下すことになっているのに彼女は気づかなかったのです。彼女のうかつな無神経さによって、ふだんはお互いの家族を敬い合い一緒に協力して働く女たちの間にも亀裂が生まれそうでした。

 

祖母なる青い羽根は綿の木の木陰から見守り、大きすぎる歌声が若い母親のひとりっ子のことをうかつな悪口でからかい、その無神経な言葉に若い母親が傷つく様子を見ていました。祖母大きすぎる歌声に近づき、女の小屋までついてくるように命じました。

 

祖母なる青い羽根は目に涙をためて、大きすぎる歌声に語りかけました。

「自分の姉妹を傷つけているのがわからないのですか?あなたは無神経で不親切です。あなたの言葉が姉妹精神の輪をふたつに裂いているのです。女たちがこの部族の家族の誰もにもってきた愛を壊すようなことをするために、どうしてそんなに力を注ぐのですか?創造主はあなたに大きすぎる歌声をいう恵みを与えたのです。その才をあなたは、誰もに見い出せる長所を称えることに使うべきなのです。その愛の称賛でどんな輪も円く結べるのですから。」