6の月27夜☽重荷の籠を空にする

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たくさんの湖を囲む深い森の中で、夜の月は薪を抱え、部族のキャンプへ通じる丘を登っていました。自分の家族ではなく、病人を抱える一家のための薪でした。その日、そんなに遠出をしたわけではないのに、彼女の筋肉は震えていました。青ざめた午後の太陽の下で彼女は凍え、晩秋の風はからだの汗を凍らせんばかりでした。

 

キャンプに着いて、彼女は祖母祖父に迎えられました。その痛ましげな表情から、何か彼女が聞きたくないような話があるのだと察しました。祖母が寄ってくると、夜の月は痙攣する筋肉が許す限りしっかり立とうと、最後の力を振り絞って薪でいっぱいの籠を背負い直しました。

 

「孫娘よ。話があります。あなたはどんなにたくさんの人から助けを求められても、すべてを自分で背負い、健康なほかの若者に力を貸してほしいと、協力を頼むことはしませんでした。あなたはいつも、自立して親切で役立つものでいました。そんなあなたを誇らしくは思うものの、あなたは大いなる神秘のバランスの教訓を忘れてしまったともいえるのです。あなたは家族のなかで病気で死ななかった最後のひとりです。あなたも人間であることを覚えていてほしいのです。助け合うことができるようにと創造主はたくさんの人間を地上に住まわせているのです。重荷を分かち合うために他人に助けを借りようとするのは恥ではないのです。受け入れ方を人が学ぶ方法はいくつもあります。病気になる前に、あなたは進んで重荷の籠を空にすることができますか?」

 

はぁ~、ソコついてくるか・・・という深い文章です。

良かれと思って頑張って、筋肉が痙攣しても力を振り絞って、誰もがスゴイじゃん、えらいじゃんと褒めたたえると思います。しかし、あなたも受け入れ分かち合うことができる人間ですから、あなただけが頑張ったところでバランスが崩れますし、あなたのバランスも崩れますよ!と祖母は心配になってアドバイスしているわけですね。

頑張りすぎなくていいよ、ということですが、それだけではない、もっともっと深い部分を説いていることを各々感じとれるんじゃないかな~と思います。すべてのためを思ったアドバイスですね。