8の月8夜☽悔やみの目的

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8TH MOON 癒し

愛する人が死ねば、私たちはその喪失を悔やみます。気をしっかりもち、静かに沈黙の涙で悔やむようにと教える文化も多いようです。また、もっとも深い哀しみを家族が解き放つ助けとなるように、髪を振り乱して泣き叫ぶプロの悔やみ屋を雇う文化もあります。

 

インディアンの民族では、悔やみはいろいろな形をとります。髪を切ったり、顔をすすで黒くしたり、ひとりになれる場所に行き、膝と腕に傷をつけて母なる大地に血を流す部族もあります。死んだ人の精神が肉体の世界に引き戻されないように、その持ち物をすべて焼き払い、死んだ人の名を決して口にしない部族もあります。

 

いずれの場合も赤色人族は、その痛みや悲しみを泣き叫ぶようにと悔やむ者に教えました。悔やみの目的は残された者のからだから哀しみの重荷を取り除くことなのです。賢い私たちの先祖は、悲しみが癒しの過程であることを知っていました。悲しみを語るだけでは重荷をしまいこみかねません。涙を流し、感情を吐き出して悔やむことで、人は過去から自由になれます。そうして悔やむ者と衣を脱いだ者の精神は、共に自由に生命の車輪の次の段階に進めるのです。

 

 

過去の思い出に執着しているのなら、その痛み、悲しみを解き放てば癒されるのだと、癒す女は気づかせてくれます。そうすれば人生に直面し、今を生き、今をしっかり認識できます。