8の月6夜☽死の望み
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8TH MOON 癒し
苦い想いを抱えた若い女は、自分の心を食い尽くす苦悩にそれ以上耐えられませんでした。自分が愛する人を傷つけてたからです。その罪と恥の重荷に一歩一歩を引きずられていました。自分の憎しみを世界に吐き捨てたため、今では友もなく孤独な女は、大いなる神秘に向かって泣き叫びました。
「大いなる永遠なる神秘よ、憎しみの道に死に、愛に生まれ変わらせてください。この憎むべき重みを取り払い、私の目を癒してください。私は周りのすべての人のなかから曲がった部分を見ることを選びました。見い出すことを知らずに見て、与えることなく奪い、理由なく責め、後悔なく人をあざけりました。私の内なる毒で自分の心を頑なにし、感覚を麻痺させました。ひとりではだめ、どうぞお助けを!」
創造主は痛みにすすり泣き、叫ぶ女に母なる大地を遣わしました。母なる大地が恐れる女に囁き、女は涙のなかにその声を聞きました。
「娘よ、これで終わりではありません。はじまりなのです。自分の愚かさに気づいたことで、あなたの心は治りかけています。さあ、自由に毎日少しずつ死に、痛みと悲しみを捨てなさい。いつでも得ることができたのにあなたが気づかずにいた、愛の世界に生まれ変わることも自由です。重荷は重くても、あなたは故郷に帰ったのです。あなた自身を許し、あなたが傷つけた人に思いやりを返すことが癒しへの道。私の腕のなかで安らぎなさい。休息をあげますから。」