9の月21夜☽時はどこで生きるの?

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9TH MOON 自然を尊ぶ

小さな少年が祖父の膝に座り、馬の毛を親指にぐるぐる巻いていました。パイプに詰めるためのタバコを混ぜていた祖父は目を上げて、少年が不満そうにしているのに気づきました。

 

ついに少年は口を開きました。

 

「従兄弟の大きな熊ほど背が高くなるには、いくつ月を越せばいいの?お祖父さま。」

 

「そうだな、お前が生きた月の2倍ほどだろう。なぜ聞くのかい?」

 

「子馬に乗って狩りに出たいんだ。お祖父さま、僕には時を早めることができないみたい。時を訪ねてお願いしてみようかな。」

 

祖父はおなかを抱えて笑いたくなるのを必死でこらえ、できる限り威厳をもたせて語りました。

 

「私たちには時の住み処が見つからないのだ。時は抑え込むことも先に押し出すこともできない。私たち2つ足には過ぎる季節の尊重を学ぶ務めがあるのだ。人生のどんな瞬間も、どんな出来事も、大切に聖なるものとして扱うことが求められているのだ。今日の満足を忘れたら、喜びを運んでくれる明日は決して来ないのだよ。」

 

そして少年の心臓を指さして言いました。

 

「この日の喜びが生きるところを見つけようではないか。そうすれば、お前たち若者みんなの人生の明日まで続く幸せが見つかるだろう。」