10の月2夜☽ひらめきの閃光

10TH MOON 人生を紡ぐ

ひらめきの閃光が

私の精神の火をつけます。

創造の喜びを

私の心の欲求にして。

 

音楽と共に流れ、

生きた夢を踊り、

心からの気持ちを歌わせて、

表現の爆発として

私の喜びは多くの形をとります。

 

涙と哀しみを

優しい腕のぬくもりに変え、

優しい母なる大地よ、

あなたの柔らかな胸に

私を抱いてください。

最高の創造の愛が

分かち合えるように。

 

10の月1夜☽創って、創って、創って

10TH MOON 人生を紡ぐ

老女が泥をこね、瓶の作り方を子供たちに教えていました。それが人生について教え、多くの面で子供たちの役に立つと思ったからです。教訓はたくさんあったので、老女はゆっくり話しました。

 

「この泥を河岸から採り、泥に新しい家や新しい目的を与えたときに、私たちが母なる大地の許しを得たことをあなたたち子供も覚えているかもしれない。なぜそうしたか、知っていますか?」

 

老女のそばで目を大きく見開く子供たちから答えが聞けなかったので、彼女は続けました。

 

「この豊かな黄色い泥には生命があるのです。泥は生きもの。手で曲げられるのも、泥がそれを許してくれるからなのです。あなたたちが作る鍋や器にはそれなりの生命があり、それぞれが美しく役に立ちます。泥は湿っているときには柔軟で、乾けば固くなるのです。」

 

「すべての生きものの創り手は人間も泥のようだと知っています。自己中心的になれば、私たちは乾き固くなります。生命の与え手である川から引き離されるからです。けれど他人に仕えるために創造力を使えば、私たちのからだや心は再び柔軟になります。生命の水や汗や涙の形で私たちを再び潤わせるからです。人に仕える私たちの生き方は豊かで満足感のあるもの。それは私たちをより円満にしてくれます。泥に水を注ぐように、創造主はあふれるまで私たちに精神を注いでいるのです。そのあふれ出る精神が創造力。大いなる神秘からの恵みです。才能や恵みは分かち合うことで倍増し成長するのだと、私たちは学ぶのです。」

 

 

 

 

9の月28夜☽世界を監視する

9TH MOON 自然を尊ぶ

夜空のメディスン・ボールをあふれる星が巡り、祖先のキャンプ・ファイアの広い道すじを照らしていました。祖先とは地上を歩み、それから燃える星の神髄に帰った人間です。空にある彼らのキャンプ・ファイアは銀河をしるしています。

 

集いの焚き火がはじけ、不思議な空の物語りを聞くため、期待に沈黙して家族が集まりました。物語を語る祖父はとても高齢で、その顔は皺だらけでしたが、目は上空の星のように輝いていました。彼は、生きものがすべて登場する聖なるダンスの物語りを語りました。どんな人間にもそのダンスを垣間見ることはでき、ダンスは今でも続いているのだと語りました。

 

どの踊り手も違った太鼓の音を聞き、どの踊り手も自分にしかわからないステップで踊りました。動きはさまざまでしたが、どのステップも生命の輪の一部を脈々と刻んでいました。ダンスのどの部分もひとつの種族の視野の限界を超えて広がり成長するため、ダンスの全貌はどんな生きものにも見えないのだと祖父は語りました。

 

この話を聞いていた人々はみんな、心のなかで考えていました。

その素晴らしいものはいったい何?

その問いに答えるかのように、彼はこう言いました。

 

「動き続け踊り続ける宇宙のダンスは、決して終わらない大いなる神秘の表現なのだ。私たちはその一部としてその中にいるが、その全体への役割に気づかずにいる。けれど、個人の意思によって、私たちは授かった生きる実感を見い出し、個人のダンスを完全なる調和の一部にできるのだ。」