10の月1夜☽創って、創って、創って

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10TH MOON 人生を紡ぐ

老女が泥をこね、瓶の作り方を子供たちに教えていました。それが人生について教え、多くの面で子供たちの役に立つと思ったからです。教訓はたくさんあったので、老女はゆっくり話しました。

 

「この泥を河岸から採り、泥に新しい家や新しい目的を与えたときに、私たちが母なる大地の許しを得たことをあなたたち子供も覚えているかもしれない。なぜそうしたか、知っていますか?」

 

老女のそばで目を大きく見開く子供たちから答えが聞けなかったので、彼女は続けました。

 

「この豊かな黄色い泥には生命があるのです。泥は生きもの。手で曲げられるのも、泥がそれを許してくれるからなのです。あなたたちが作る鍋や器にはそれなりの生命があり、それぞれが美しく役に立ちます。泥は湿っているときには柔軟で、乾けば固くなるのです。」

 

「すべての生きものの創り手は人間も泥のようだと知っています。自己中心的になれば、私たちは乾き固くなります。生命の与え手である川から引き離されるからです。けれど他人に仕えるために創造力を使えば、私たちのからだや心は再び柔軟になります。生命の水や汗や涙の形で私たちを再び潤わせるからです。人に仕える私たちの生き方は豊かで満足感のあるもの。それは私たちをより円満にしてくれます。泥に水を注ぐように、創造主はあふれるまで私たちに精神を注いでいるのです。そのあふれ出る精神が創造力。大いなる神秘からの恵みです。才能や恵みは分かち合うことで倍増し成長するのだと、私たちは学ぶのです。」