9の月28夜☽世界を監視する

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9TH MOON 自然を尊ぶ

夜空のメディスン・ボールをあふれる星が巡り、祖先のキャンプ・ファイアの広い道すじを照らしていました。祖先とは地上を歩み、それから燃える星の神髄に帰った人間です。空にある彼らのキャンプ・ファイアは銀河をしるしています。

 

集いの焚き火がはじけ、不思議な空の物語りを聞くため、期待に沈黙して家族が集まりました。物語を語る祖父はとても高齢で、その顔は皺だらけでしたが、目は上空の星のように輝いていました。彼は、生きものがすべて登場する聖なるダンスの物語りを語りました。どんな人間にもそのダンスを垣間見ることはでき、ダンスは今でも続いているのだと語りました。

 

どの踊り手も違った太鼓の音を聞き、どの踊り手も自分にしかわからないステップで踊りました。動きはさまざまでしたが、どのステップも生命の輪の一部を脈々と刻んでいました。ダンスのどの部分もひとつの種族の視野の限界を超えて広がり成長するため、ダンスの全貌はどんな生きものにも見えないのだと祖父は語りました。

 

この話を聞いていた人々はみんな、心のなかで考えていました。

その素晴らしいものはいったい何?

その問いに答えるかのように、彼はこう言いました。

 

「動き続け踊り続ける宇宙のダンスは、決して終わらない大いなる神秘の表現なのだ。私たちはその一部としてその中にいるが、その全体への役割に気づかずにいる。けれど、個人の意思によって、私たちは授かった生きる実感を見い出し、個人のダンスを完全なる調和の一部にできるのだ。」