9の月23夜☽必死の選択

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9TH MOON 自然を尊ぶ

パニックに襲われ、息を切らして、

彼は夜に叫びました。

この苦境をどうすればよいのだ、

誰が信用できるんだ?と。

 

自分の弱さに直面し、

自分の恥に迫られ、

言いわけもできず、

誰も責められないのです!

 

自分への信頼をなくし、

若さを放り出し、

もう変わるのは手遅れでしょうか?

真実が知りたいのです!

 

必死の選択が闇にのまれ、

疑いが小道に立ち、

恐れの悪魔が

その魂を収穫にしようと

待ちかまえます。

 

煉瓦の壁に瓶が砕け、

光が暗がりを散らし、

アルコールの匂いのなかに

ひとりの人間が、

自分の墓を拒んで立っていました。

 

古代の祖先が彼のそばに立ちました。

彼には見えなくても、

その沈黙の形が道を示しています。

大いなる神秘が祈りを聞いたのでした。

 

優しい腕が彼に伸び、

号泣がおさまるに任せました。

なぐさめの言葉が彼の心を開き、

内なる絶望の像を癒しました。

 

何年も前の、その夜が過ぎ、

彼の生きる意志は健在です。

誰もに見えるように男は背を伸ばして立ち、

紳士の精神を取り戻したのです。