6の月22夜☽消える文化

私たちの人生は、夢の分かち合いです。伝説や神話、物語りを死に絶えさせてしまったら、人生の価値は低下します。どの文化の夢も、伝説を手本にしているのです。物語りが消え、尊敬される理想像がなくなれば、どの文化でも、よりよくなろうという動機を次世代がなくします。健全な野心を目覚めさせるような物語がなければ、死に損なった夢は悪夢になるばかりです。

ネイティブ・アメリカンが記録してきた口承の伝説や神話は、メディスン・ストーリーと呼ばれます。こうした物語りは私たちの文化ではメディスンそのもの、古代の教えの復活を通して、子供たちは自分自身のメディスンや才能、能力を発見していくのです。

メディスン・ストーリーが語られるとき、調和や正直さ、分かち合いや勇気、愛や許しの物語りが息を吹き返します。物語りによって、調和のとれた暮らしの価値観が語り継がれていくのです。そうやってヒーローやヒロインは生き返り、師や友として宝となります。賢者が口を閉じ、若者の夢が萎えれば、不健全な道端の価値観が台頭します。語り部なしでは、文明全体が忘却されかねないのです。

あなたの先祖の神話を探すべきときではありませんか？あなたの文化を代表するヒーローやヒロインに共感すべきときかもしれません。自分のルーツの強さを教えれば、子供たちへの素晴らしい贈り物となります。子どもがいないなら、自分自身に語りかけ、物語がどんな認識を与えてくれるか見てみましょう。子供と同じ希求心を自分に発見するかもしれません。自分自身とそのルーツの発見は、どんな大人にも力を与えてくれるのです。

私たちの人生は夢の分かち合いという価値観はとても重要です。日本人ならまず昔話や古事記を読んだ方がいいですね。もちろんこのご時世、ギリシャ神話や古代エジプト、シュメールなどでもいいでしょう。少なくとも、テレビや政治家の話なんかは鵜呑みにしない方がいいでしょう。今は不健全な道端の価値観が台頭している時なので(汗)